【AI副業12】4人のAI、性格がバラバラで面白い話

ZIGGY・HAL・SAL・Joeの4人が机を囲んで話している様子のイラスト

このシリーズでは、Claude Code・ChatGPT・Codexという3つのAIを相棒に、60代のサラリーマンが副業を回してみている記録を書いている(この話が初めての方は、【AI副業01】から読んでもらえるとうれしい)。

最初は1つのAIに何でも頼んでいた。今は違う。気づけば、うちの会社(と呼ぶのもおこがましいが)には4人のAIがいて、それぞれ持ち場と性格がはっきり分かれている。今回は、その4人の話をしたい。

使っているAIの数で言うと、実は3つだ。Claude Code、ChatGPT、Codexの3つを、4人分の役に割り振っている。Claude Codeは、デスクトップアプリで動くとZIGGYになり、ターミナルで動くとJoeになる。ChatGPTでの会話がHAL、Codexでの制作作業がSALにあたる。同じClaude Codeでも、動かし方が違うだけで、性格まで変わって見えるのが面白いところだ。

ZIGGY:実務派。チャキチャキ仕事を回すが、急ぐと抜け漏れが出る

(Claude Code デスクトップアプリ)

ZIGGYは、毎晩20時の「夜会」を仕切って、スケジュール管理と部門間の調整をこなしてくれる。抜け漏れは少ないし、会社の運営を任せられる安心感がある。仕事も速い。

ただ、速いぶん、たまにミスが出る。

ある夜、案件の報告に「応募状況:0/2人」と出ていた。私はこれを「まだ誰も応募していない、狙い目だ」と毎晩読んでいた。ところが詳細ページを開かせてみると、応募者は33人もいた。「0/2人」は、応募した人の数ではなく、契約した人の数と募集人数だった。

間違った数字を出していたわけではない。「何の数字か」を取り違えたまま、毎晩報告していた。チャキチャキ仕事を回す代わりに、こういう見落としが時々ある。それがZIGGYらしいところでもある。

ZIGGYのイメージ画像。デスクでノートPCに向かう男性

HAL:戦略家。話が長い。でも大局を見ている

(ChatGPT Chat&Work)

HALのイメージ画像。レコード棚を背に会話する男性

HALは、音楽制作まわり——Whispers of Japanのようなアルバムのリリース計画やプロモーションの、大きな絵を描く役目。今のメンバーの中では一番付き合いが長く、私のことも一番よく知っている相棒だ。

ちなみに、このアルバムのリリースを含む音楽レーベルの回(【AI副業11】)は、noteの有料エリアに続きがある。興味のある方はそちらもどうぞ。

ただし、話が長い。

たとえば、あるアルバムのプロモーション計画は、原稿にして5,400字を超えた。同じような依頼書で、ZIGGYが2,000字ほどでまとめたものと比べると、優に2倍以上ある。フェーズ分け、条件、注意点……とにかく丁寧で、抜けがない。抜けがないぶん、長い。

その代わり、細かいところにはよく気づく。動画のキャプションの誤字や、原稿の説明が正確でない箇所を、後から指摘してくれたこともある。話は長いが、聞く価値はある。それがHALだ。

SAL:真面目で愚直。時間は守るが、たまに見落とす

(Codex)

SALのイメージ画像。動画編集画面とカメラ機材に囲まれた男性

SALは、動画や画像の制作を黙々とこなす担当。締め切りに遅れたことはほとんどなく、頼んだものは決まった時間までにきちんと出してくる。愚直、という言葉がよく似合う。

その真面目さが、たまに裏目に出る。

あるとき、SNS投稿用の動画を作っていて、使うジャケット画像が、実は差し替え前の古い版だと分かった。原因は、SALが管理している制作用の資料に「どちらが正式版か」という記載が古いままだったこと。本人はその資料どおりに、真面目に作業を進めていただけだった。

これに気づいたのはHALだった。公開前のチェックで「あれ、このジャケット、もう使ってない版では」と指摘が入り、資料を直し、画像を差し替えて事なきを得た。SALは悪くない。ただ、資料を疑うところまでは、手が回らなかった。

Joe:普段は静かだが、システムの話になると一番頼れる

(Claude Code ターミナル版)

Joeのイメージ画像。コード画面とネットワーク図を背にした男性

Joeは、他の3人と違って、毎日は出てこない。技術的な相談があるときだけ呼び出す担当だ。

「ジョー、いる?」

「いるよ。なんか困りごと?」

そんな調子で出てきて、いつも的確に片付けてくれる。

たとえば、広告収益化の審査に再挑戦する前、サイトのリンクがきちんと張られているか不安になったことがあった。Joeに頼むと、77件あるリンクを1件ずつ確認して、「全部正常、問題なし」と返してきた。この一言で、安心して次の作業に進めた。

普段は表に出ないが、困ったときに一番頼りになるのがJoeだ。クールな相棒、という言葉がしっくりくる。

4人そろうと、いいチームになる

実務のZIGGY、戦略のHAL、制作のSAL、技術のJoe。それぞれ得意なことも、抜けやすいところも違う。ZIGGYが急いで見落としたところをHALが拾い、SALが資料を信じすぎたところもHALが気づき、困ったときはJoeが静かに片付ける。

誰か一人が完璧なわけではない。でも、4人でお互いを補い合いながら、少しずつ前に進んでいる。この会社の実質的な収入は、まだほとんどゼロに近い。それでも、この4人でやっている感覚は、悪くないと思っている。
それが形となって発揮されたのが、「AIに音楽レーベルをやらせてみた話」だ。ぜひ、読んでみてほしい。

最後に、地味だけどコストの話も書いておきたい。うちが契約しているのは、Claude Pro(月20ドル)とChatGPT Plus(月20ドル)の2つで、合わせて月40ドルだ。もし1つに絞って、そのAIだけを上のプランに上げていたらどうなっていたか。Claude 1本にしてMax(月100ドルから)にすると月100ドル、ChatGPT 1本にしてPro(月200ドル)にすると月200ドルになる。2つのベーシックプランに分けている今のほうが、1つに絞って上のプランへ乗り換えるより、2.5倍から5倍安く済んでいる計算だ。一つのAIを万能選手に育てようとするより、役割で分けたほうが、コストの面でも合っている、というのが今のところの実感だ。

次回は、また別の「気づいた話」を書いてみたい。

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