【AI副業10】経理部の仕事を始めさせた話

正直、経理は後回しにしていた。

案件を探す、記事を書く、納品する——副業を回すだけでも精一杯で、お金の記録は「あとでまとめてやればいい」と思っていた。でも「あとで」は大抵来ない。ある日の夜会の続きで、思い切って経理の担当AIエージェントに手を付けさせることにした。今回は、その顛末——何から手を付けたか、実際いくらかかったか、そして収入はというと、という話を書く。

何から始めたか

いきなり請求書だ確定申告だと構えても続かない。まずは「土台づくり」に絞ることにした。

最初に決めたのは、確定申告の区分。開業届はまだ出していないので、当面は「雑所得」として様子見。売上が安定して伸びてきたら、開業届を出して青色申告に切り替える、という段階移行の方針にした。帳簿の管理方法は、いきなり専用の会計ソフトを入れるのではなく、まずはExcelで十分と判断した。

そこから、収入・支出を1行ずつ記録する台帳と、勘定科目・取引先のマスタ、月次の収支サマリー、科目別・取引先別の集計——という具合に、6枚のシートを組んだスプレッドシートを作った。取引先別の集計をわざわざ別シートで用意したのは、サブスク(Claude Code・Suno・DistroKidなど)をどれだけ使っているか個別に見たい、という自分の希望を汲んでもらった形だ。

地味に苦労したのが、年払いのサブスクの扱い。たとえばサーバー代は年間一括で13,068円を払っているが、これを支払った月にドンと計上すると、その月だけ異様に赤字が膨らんで見えてしまう。契約月数で割って、毎月1,089円ずつ按分計上するルールにして、実際の支払月は備考欄に残す形に落ち着いた。

初期費用の状況

で、実際いくらかかったのか。

これまでに実際にお金が出ていったサブスク・利用料の合計は、32,739円。内訳は、Claude Codeの月額(5〜7月の3ヶ月分で11,063円)、Suno※の月額(1,500円)、DistroKid※の年間プラン(7,108円)、サーバー代の年間契約(13,068円)。ここに、まだ記帳できていない請求(ChatGPTの月額など)も控えている。

正直な感想としては、「思ったよりかかっているな」だった。一つひとつは数千円のサブスクでも、AIツールを複数並行して使っていると、積み上がる。ここを見える化できただけでも、経理に手を付けた意味はあったと思う。

※SunoとDistroKid——このシリーズでは初めて出す名前だと思う。実は今、新しいプロジェクトとしてAI音楽制作を始めている。これがまた面白くて、うまく育てば副業の大きな柱の一つになる予感がしている。コンセプトの立て方から曲づくり、実際に配信に乗せるまでどう動いているかは、いずれこのシリーズで改めてまとめて書きたい。

収入はまだほぼゼロ

一方の収入はというと、2件で48円。

どちらもクラウドワークスでのテストライティング契約分だ。恥ずかしいくらい少ない数字だが、丸めたり誤魔化したりせず、そのまま書く。目標にしている月1万円にはまったく届いていないし、今のところ支出だけが先行している状態だ。

ただ、これは想定の範囲内でもある。案件はまだ「応募して返信を待つ」段階のものが多く、実際に納品・入金まで進んだのはまだ2件だけ。音楽配信やブログ広告も、収益が発生するのはこれからの話だ。焦って数字を良く見せようとするより、今は正直な現在地を記録しておくほうが、後で振り返ったときに意味を持つと思っている。

今後どう進めるか

数字を締めて終わり、では経理をやらせた意味がない。大事なのは、この数字を見て「じゃあ次にどのボタンを押すか」まで決めることだと思っている。

うちには、収益の柱として考えている道が3つある。ひとつは、副業の実録を書いているnoteの記事を、途中から有料にすること。ふたつめは、音楽評論のブログにAdSense広告を載せること(これは審査中で、実はまだ何度か落ちている)。みっつめが、今まさに動き出したばかりの音楽配信——AIと一緒に作ったアルバムをストリーミングに乗せる話だ。

今回の数字を見て、優先順位がはっきりした。支出の中身を見ると、AI利用料やサーバー代といった固定費はこれ以上そう簡単には削れない。だとすれば、削る方より稼ぐ方、しかも一番手を付けやすいところから動かすのが筋だ。noteの有料化は、読者さえいれば今日からでも切り替えられる。AdSenseは自分たちの努力だけでは決まらない審査待ちの要素が大きく、音楽配信はまだ収益が発生するまで時間がかかる。となると、次に押すべきボタンは「note有料化のタイミングを詰める」こと。ここが一番、自分たちの意思で動かせるレバーだ。

もちろん、記帳の抜けを埋めることや、サブスク(ドル建て)を仮レートから確定レートに直すことといった、地味な宿題も並行してやる。ただ、経理の仕事を「数字を締める係」で終わらせず、「次に何をすべきかの判断材料を出す係」まで育てていきたい。

まとめ

副業を始めてから、記事は書けても、お金の記録は後回しにしていた。今回、経理の担当AIエージェントに土台づくりを任せてみて、初めて「実際いくら使って、いくら稼げているか」が数字としてはっきり見えるようになった。

結果は、支出32,739円に対して収入48円という、正直かなり厳しい数字だった。でも、この数字を眺めて落ち込むだけでは意味がない。固定費はもう削りにくい、なら次は「note有料化」というレバーを引く番だ——そこまで見えたことが、今回の一番の収穫だったと思う。

コヨーテ/コヨーテWorks

コメント