【AI副業09】アプリ開発に挑戦することにした話

AIを二つ立ち上げての合同キックオフ会議のイメージ。【AI副業09】アプリ開発に挑戦することにした話

正直、ここまで来るとは思っていなかった。

副業でクラウドソーシングの案件を探して、書いて、納品して——というのがこのシリーズの出発点だった。それが気づけば「自分でアプリを作る」ところまで来てしまった。

とはいえ、僕自身がプログラミングを覚えて手を動かすわけではない。コードを書くのはAIの仕事で、僕がやっているのは企画・要件整理・進捗確認・判断という、アプリ開発全体の「工程」に関わることだ。文系出身の自分でも、そこまでならできるんじゃないか——そんな軽いノリで踏み込んだ。今回はその経緯と、実際に開催した第1回キックオフの話を書く。

きっかけは、AIツールの進化だった

副業ログを書きながら、Claude CodeやCodexといったAIコーディングツールを日常的に触るようになっていた。指示すればコードが動く——最初は記事のネタ集めのつもりが、だんだん「自分でも何か作れるんじゃないか」という気持ちに変わっていった。

もう一つの動機は、プログラミングを自分がどこまで扱えるか試してみたかったこと。会社では長らくシステム部門のマネージャーをしていたが、実際はユーザーとベンダーの橋渡し役で、自分でコードを書くことはなかった。そんな畑違いの領域に、AIの力を借りてでも踏み込んでみたい——そんな好奇心に近い。

三つ目が一番現実的な理由だ。副業の案件管理そのものに、日々地味な困り事を抱えていた。「作ってみたい」と「困っている」が重なったので、一石二鳥だと判断した。

困っていたのは、「二重管理」と「見落とし」だった

まず、ライティングの募集案件の一覧ファイルと、案件ごとの詳細ファイルを毎回両方更新する二重管理。一覧は「今どんな案件が何件動いているか」を見渡す表、詳細は提案文やクライアントとのやり取りまで残す個別記録で、役割が違うため片方に統合できない。状態が変わるたびに両方を手で書き換える必要があり、うっかり片方だけ更新して食い違うことも起きていた。

次に、見送り・不採用にした理由の記録。後から振り返る価値がある情報なのに、都度文章で書き残すのは面倒で、つい省略しがちだった。

三つ目が、確認先の分散。クラウドワークス・ランサーズそれぞれのマイページを別々に開いて追う必要があり、ブラウザの自動アクセスがセッションごとに不安定にブロックされる問題も重なって、確認作業自体が負担になっていた。

キックオフが必要だったのは、担当が分かれていたからだ

こうした困り事をAIで解決できないか——そこから「副業案件ボード」という構想が生まれた。ただ、ややこしい事情がひとつあった。うちでは、アプリ開発そのものはChatGPTとCodexのコンビに完全に任せている。一方、副業の案件管理はふだんClaude Codeが担当している領域だ。担当が分かれているぶん、「案件管理の困りごとを、担当外のチームが作るアプリでどう解決するか」をすり合わせる場が要る。しかも「副業案件ボード」は、収益化計画の2本目の柱でもある。ビジネス視点というと大げさだけど、違う担当同士で見方を持ち寄って確認し合ったほうがいい、という判断で、正式にキックオフの場を設けることにした。

「副業案件ボード」キックオフ——AIを二つ立ち上げての合同会議

実際にやったことは、拍子抜けするくらいアナログだった。1台のパソコン画面に、開発担当のAIと管理担当のAIを並べて起動する。それぞれに状況を説明し、返ってきたコメントを自分が手作業でコピー&ペーストして相手に伝える——いわば自分が”通訳”になって、AI同士の会議を無理やり成立させる格好だ。

傍から見たら、ハイテクなんだか原始的なんだかよくわからない光景だったと思う。それでも、この力技のおかげで、なんとか70分、決めていたアジェンダ通りに進めることができた。

当日決まったこと

参加したのは自分、副業案件の実務を担当するAIエージェント、そして進行役・要件整理・設計を担当する複数のAIエージェントたち。役割を分け、実際の案件管理を見せながら「何に困っているか」「何が要件になるか」「技術的にどう実現するか」を順番に詰めていった。

大きな方針は、システム構成にNext.js(TypeScript)+Supabase+Vercelを使うこと。まずは自分一人だけが使う社内向けの試作版として作り、将来複数人が使えるようにする余地はデータベース側にだけ残す、という段階的な設計にした。進捗の状態は「応募前」「応募後」「受注後」「終了」に整理し、見送り・不採用の理由も選択式タグで記録できるようにする方針も決まった。既存の案件取得の仕組みはそのまま活かし、そこにアプリを組み合わせる形になる。

印象的だったのは、AIエージェントたちが「今回はここまで」「これはまだ判断できない」と、作る範囲と保留する範囲をはっきり分けて提案してきたことだ。最初から全部を欲張らない、という発想は自分一人では出てこなかった。

これからの見通し

次のマイルストーンは、設計担当のAIエージェントが技術的な設計案を作り、みんなで確認する「設計確認会」。8月9日(日)を予定している。

そこで合意できれば試作版づくりに入り、実際の案件管理で使いながら社内向けの完成版(α版)へ育てていく計画だ。

まだ影も形もない状態から一歩ずつ進んでいるところなので、今後もこのシリーズで経過を書いていきたい。

まとめ

副業の案件管理に困っていたところに、AIツールへの好奇心が重なって、気づけば自分でアプリを作る計画が動き出していた。まだ設計の段階だが、複数のAIエージェントがそれぞれの役割で動き、作る範囲と保留する範囲を整理してくれたことで、思っていたより地に足のついた進め方ができている。

次回は、設計確認会の様子を書けたらと思う。

コヨーテ/コヨーテWorks

コメント