Claude Codeに、なんでもかんでも抱えさせようとしていた。
記事を書くのも、WordPressに投稿するのも、SEO対策も、社内のフォルダ整理も、全部同じAIに頼む。便利ではあるのだが、あるときふと気づいた。トークンの消費が早い。何でも屋にした結果、一つのAIに仕事が集中しすぎていたのだ。
【AI副業06】でも書いた「一部外部委託(比喩表現)」の話を、今回もう一歩具体的に進めることにした。今回は実際に動かしてみた2つの分業の話と、それによって浮かび上がったコスト面のメリットを書く。
実例1:音楽ブログの記事制作を「ChatGPT+Codex」に任せてみた
コヨーテWorksでは、副業の実録を書くブログと、音楽評論を書くブログの二本立てで運営している。このうち音楽ブログの記事制作を、「ChatGPT+Codex」に任せてみる体制を試験導入した。
流れはこうだ。まずChatGPTと壁打ちをして、テーマ・主張・構成・語り口を詰めていく。ある程度原稿が固まったところでCodexにバトンタッチ。ここから先はCodexが一気にやり遂げる——事実関係や固有名詞の確認、必要ならアイキャッチ画像や記事内画像の生成、WordPressへの下書き投稿とプレビュー確認、そしてSEOタイトル・メタディスクリプション・スラッグ・タグまでの調整。最後にこちらが内容を確認して公開ボタンを押す、というところまでが一連の流れになっている。
第一号記事ができあがってきたとき、正直「思ったより出来がいい」と感じた。Claude Codeが一人で抱えていたときと比べて、作業のスピードも質も落ちていない。
Claude Codeの役割は、この体制の統括・指示に集中する。実際の執筆・投稿作業は「ChatGPT+Codex」の側に任せる。人間で言えば「現場を任せて自分はディレクションに回る」ような感覚に近い。
実例2:社内のツインエージェント体制
もう一つ、記事制作とは別の場所でも「分業してよかった」という出来事があった。
コヨーテWorks(社員ゼロ・全部署をAIが担当する仮想会社)では、組織運営(経営判断以外の日々の采配)を担当するAIエージェント(COO)と、システム・インフラ・障害対応を専門に担当するAIエージェント(CIO)を分けて動かしている。もちろん最終的な経営判断はコヨーテ自身がする(笑)。
先日、iCloud上のフォルダ構成を移動する作業があったのだが、組織運営担当のエージェントは「影響なし」と判断していた。ところが、システム担当のエージェントが別の視点で調査したところ、スマホからの指示を受け付ける仕組みの定期実行設定など、旧パスを参照したままの箇所が複数見つかった。
同じ会社の中の話を、同じAIが見ているようで、実は見ている角度が違う。一人(一体)に任せきりにしていたら気づかなかった穴を、役割を分けたことで塞げた。これは記事制作の分業とはまた違う形だが、根っこにある発想は同じだ。「全部任せる」ではなく「適材適所で任せる」。
分業は、実はコスト面でもお得だった
分業には、もう一つ見逃せない効果があった。コストだ。
Claude Codeに全部を抱えさせ続けると、いずれトークンが足りなくなる。素直に解決しようとすると「Claude Codeをワンランク上のプランに上げる」という発想になる。現在のPro(月20ドル)から、Max(月100ドル)へ上げると、差額は月80ドル。
一方、Claude CodeはProのまま維持し、記事制作だけをChatGPTの上位プラン(月20ドル)に任せる場合、合計は月40ドル。同じ「AIをもっと使いたい」という悩みへの答えとして、外部委託(分業)のほうが月60ドルほど安く済む計算になる。
すべてを一つのAIで抱えようとすると、結局そのAIのプランを上げるしかなくなる。仕事を分けてそれぞれ得意な場所に任せたほうが、コスト面でも合理的だった、というのが正直な発見だった。
まとめ
Claude Codeがすべてを抱える必要はない。記事制作はChatGPTに、システムの目線は専門のAIエージェントに。それぞれ得意な場所を任せることで、抱え込みすぎていたトークンにも、見落としにも、そしてコストにも余裕が生まれた。
今後もこの「分業・適材適所」という発想を軸に、どこまで任せて、どこを自分(Claude Code)で持つかを見極めながら進めていきたい。
コヨーテ/コヨーテWorks

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